鶏卵アレルギーのお子さんもつご家庭で知っておきたい2つのこと

食物アレルギー

初めて卵を食べさせた時、急に蕁麻疹や咳、嘔吐が出てきたら…

そんな鶏卵の摂取で初めてアレルギー症状を認めた時に知っておいて欲しいのは以下の2つです。

  1. アレルギー症状を引き起こす原因の多くは卵白であること
  2. 症状が出やすい(アレルゲン性が強い)のは生卵>低加熱卵>十分加熱卵>高温加熱の加工品(クッキー等)の順番であること

離乳食を進めていて、卵黄は気にせずに与えていたけれども、卵白や全卵を初めて与えた際にアレルギー症状を認めたという方が少なからずいらっしゃいます。

また、鶏卵アレルギーの為、卵は食べられなくても鶏肉は食べることができる場合がほとんどです。

なぜなら「卵黄」はヒヨコからニワトリになりますが、「卵白」はヒヨコになるまでの単なる栄養だからです。

卵黄・卵白どちらも多くのタンパク成分を含んでいますが、実際に鶏卵アレルギーのお子さんの体内で症状を引き起こす成分はそのほとんどが卵白成分に含まれているからです。

その理由となる細かいアレルギー成分の話は長くなりそうなので、また別の機会に。

離乳食で鶏卵アレルギーを発症する際に、最近多いなと感じるのは卵を使ったお粥やフレンチトーストを初めて与えた場合です。

これらの食品はさっと作れてお手軽ですが、やはり加熱の具合が弱く、初めてたまご粥を食べて全身に蕁麻疹を認めて救急室を受診したりするお子さんをしばしば見かけます。

一方、低加熱卵でアレルギー症状を認めた場合でも、どこまで食べることができるかを判定する検査(食物経口負荷試験)を十分加熱卵で行うと、ある程度の量までペロッと食べることができるお子さんもいます。

加熱の度合いが低い為に症状が出ていたけれども、十分に加熱を加えたアレルゲン性を落とした卵なら食べることができる事があります。

その為、初めてアレルギー症状が出た時に食べていた食材が低加熱卵だったら場合、主治医の先生と負荷試験について相談してみても良いかもしれません。

なぜなら、卵を食べることが鶏卵アレルギーから卒業する(耐性獲得)ための一番の近道かもしれないからです。https://pediatric-allergy.net/egg-allergy/

以上となります。

ではまた、次の記事にて

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