食物アレルギーの症状で目が腫れた時どうしたらいいの?

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食物アレルギーの誘発症状で皮膚症状は最も出やすく、かつ他の症状と比べて目立ちやすい症状の一つです。

特に皮膚症状は赤み(発赤)・痒み(掻痒)・蕁麻疹・腫れ(腫脹)が局所〜全身と症状の現れ方が多彩です。

その中でも、見た目に気になる症状の一つに目の周囲(眼瞼)の腫脹があります。

見た目を例えるならば、試合後のボクサーかお岩さん(若い世代のご両親にも伝わるでしょうか?)のように、眼瞼周囲がパンパンに腫れ上がります。

眼瞼周囲以外に発赤や蕁麻疹を認める事もありますが、眼瞼が特に腫れやすいは何故でしょうか?

基本的に、皮膚症状が出るのは皮下にいる肥満細胞(アレルギー症状を起こす細胞の一つ)からヒスタミン(痒みを引き起こす原因物質)を放出します。

このヒスタミンは血管を広げる(拡張)したり、水分を漏らしやすい(血管透過性の亢進)作用があります。

  1. 毛細血管拡張➡️発赤(発熱時に顔が赤くなるようなイメージ)
  2. 血管透過性の亢進➡️蕁麻疹(特に膨疹;蚊に刺されて皮膚が盛り上がるイメージ)

この作用のうち、2番目の作用が目の周囲に現れた時に、「眼瞼が腫れる」となります。

目の周りにアレルギー症状と関係なく、浮腫んだ経験をされた事がある親御さんは多いのではないでしょうか?

飲み会で飲みすぎた翌日なんかに目の周りが浮腫んで、瞼が重くなるようなあの感じです。

これは、元々目の周りの皮膚は皮下組織の結合が弱い為、他の部位よりも浮腫みやすい事が原因とされています。

その為、アレルギー症状が出た場合でも、目の周囲だけ浮腫が強く出てしまう事があるのです。

次に治療に関して、述べたいと思います。

皮膚症状に対する治療はその原因であるヒスタミンの作用を抑える為に、抗ヒスタミン薬を使います。

お薬名でいうと、ザジテン、ザイザル、アレグラ、アレロックなど沢山ありますが、年齢や病院によって出されるお薬や量が異なります。

お薬を内服した後、効果が出始めるまでの時間は約20-30分程度です。

多くは痒み➡️蕁麻疹・発赤➡️浮腫の順番で症状が引いていきます。

症状が良くなるまでの時間は症状には個人差がありますので一概には言えませんが、目安としては

  1. 痒み:20-30分後
  2. 蕁麻疹・発赤:30-60分
  3. 浮腫:半日〜1日

くらいの時間で症状は改善します。

その為、目の周囲の浮腫だけがなかなか良くならない場合がありますが、時間が経過と共に良くなる事も多いので、焦らずに様子をみていて構わないかと思います。

本日は皮膚症状の一つ、「眼瞼浮腫」についてまとめてみました。

症状も一つずつ理解することで、アレルギー症状に対する怖さが和らいでくるかも知れません。

これからも一緒に学んでいきましょう。

では、また次の記事にて

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