日本の食物アレルギーに関するガイドラインは海外のものと異なり、栄養食事指導において「必要最小限の除去」を理念として掲げています。
その為、自宅でアレルゲンそのものや、アレルゲンを含む加工品の摂取する機会が多くなります。
また、最近の研究でアレルゲンの摂取はアレルギーの克服(耐性獲得)に有用な可能性があるとの報告もあり、自宅でアレルゲンを摂取することの重要性が増してきています。
自宅でアレルゲンの摂取を進める場合、基本的に食べる検査(食物経口負荷試験)で、実際に摂取しても症状が出ない量を確認した上で進めることが多いです。
しかし、自宅でアレルゲンを摂取する際には以下の点に注意が必要です
- 発熱時
- 胃腸炎などの消化器症状を認めるとき
これらの場合はアレルゲンの吸収に影響を与える可能性があり、普段と同じ量のアレルゲンを摂取していても、アレルギーの症状が出る可能性が高くなることがあります。
なので、体調が悪い時は無理せず、アレルゲンの摂取を控えてもらって構いません。
また、体調が回復するまでに数日かかった場合は、アレルゲンの摂取量を普段の半分から再開し、ゆっくり元々の量に増やすと安心して摂取を再開できるかもしれません。
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