多くの場合、アレルギー症状は突然出てきます。
特に周囲に食物アレルギーの経験がある方がいない場合、どのように対応・対処したら良いか戸惑ってしまうかと思います。
今回は今まで全く食物アレルギーと縁がなかったお子さんで、急にアレルギー症状を認めた時に気をつけて欲しいことを挙げていきます。
大きく2つあり
- 症状にどう対処するか
- 原因は何か
先ずは症状に関して…
最初に食物アレルギーを疑う症状として最も多いのは、食後2時間以内に出てくる蕁麻疹や皮膚の発疹だと思います。
これらの皮膚症状が口周囲だけにしか認めない場合は、自宅での観察した上で後日かかりつけ医に相談しても良いかもしれません。
ただし、症状が全て消えるまで5-10分毎に観察が必要です。
症状が出始めて2時間以上経過したうえで悪化しなければ、ほとんどの場合で落ち着いたと判断できます。
一方、皮膚症状が顔や体、手足にも広がっている場合はすぐにかかりつけ医や近くの救急病院を受診するのが望ましいです。
また、皮膚症状だけでなく、咳き込んだり嘔吐したりして、ぐったりしている場合は救急車を呼んですぐに病院受診が必要です。
次に原因が何かに関して…
一般的に蕁麻疹やアナフィラキシーを起こしやすいタイプの(即時型)アレルギーは、原因となる食材を食べて2時間以内にアレルギー症状がでてくる場合が多いです。
その為、症状がでる直前に食べていたもの(ベビーフードであれば、容器ごと)を把握し、かかりつけ医や救急医に伝えると良いかと思います。
ただし、診察してくれる医師が食物アレルギーは専門外である可能性もあります。
その場合は、小児科のアレルギー専門医を受診、紹介してもらい原因となる食材が何であるかをつきとめてもらった方が良いです。
なぜなら、次に離乳食を与える時に多くのご両親はどの食材なら安全なのかわからず、困る事があるからです。
こちらから自宅から近い専門医を探せるようになっています。
食物アレルギーを専門としているのは小児科のアレルギー専門医である事が多いです。
一方、内科や耳鼻科の先生は喘息や鼻炎を専門としている場合もあるので、注意が必要です。
ではまた、次の記事にて
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